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あなたは大丈夫?!危険な「睡眠時無呼吸症候群」

昼間眠くて仕方がない…
家族にいびきがうるさいと言われる…

そんな方は、気付かないうちに「睡眠時無呼吸症候群」を発症しているのかもしれません。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、眠っている間に数秒間~数十秒間も呼吸が止まってしまう病気です。

睡眠時無呼吸症候群は肥満体型の男性が発症しやすいと言われていますが、痩せた方や女性にも多く発症する病気で、発症しても本人が気付きにくい病気のひとつです。

睡眠時無呼吸症候群の国内患者数は約20万人にのぼりますが、本人が睡眠時無呼吸症候群であると自覚していない潜在患者数は200~300万人以上にのぼると推計されています。

睡眠時無呼吸症候群とは?

前述の通り、睡眠時無呼吸症候群は眠っている間に何度も呼吸が止まってしまう大変危険な病気です。

私たちは脳と体を休息させるために眠りますが、睡眠中に呼吸が止まることで体の中の酸素量が減ってしまい、その酸素不足を補おうと心臓は心拍数を上げます。

それによって本人は気付いていなくても脳や体には大きな負担がかかり、覚醒に近い状態となってしまうため眠りが浅くなり睡眠の質が低下してしまいます。

その結果、睡眠で脳と体を十分に休息させることができなくなり、日中に強い眠気を感じたり集中力が低下したりと生活に様々な影響が出てしまいます。

また睡眠時無呼吸症候群は睡眠の質の低下による慢性的な睡眠不足を引き起こすため、高血圧症や心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病といった病気の発症リスクを高める原因にもなります。

また2003年に起きたJR山陽新幹線の緊急停止事故など、睡眠時無呼吸症候群を原因とした交通事故も多く起こっています。

睡眠時無呼吸症候群の診断基準

睡眠時無呼吸症候群の診断には「無呼吸低呼吸指数(AHI)」という指標が用いられます。

10秒以上呼吸が止まる状態(無呼吸)と、呼吸による換気が10秒以上50%以下に低下する状態(低呼吸)が1時間に5回以上見られる場合は睡眠時無呼吸症候群と診断されます。

無呼吸低呼吸の状態が1時間に5~14回見られる場合は軽症、1時間に15~29回見られる場合は中等症、30回以上見られる場合は重症とされています。

睡眠時無呼吸症候群の原因

睡眠時無呼吸症候群は喉の辺りの空気の通り道(気道)が塞がることによって起こるのですが、その原因は首周りへの脂肪の沈着や扁桃の肥大、舌根の沈下などが挙げられます。

首回りに脂肪がつくことによって空気の通り道が狭くなることから肥満体型の人は睡眠時無呼吸症候群になりやすいと言われていますが、顎が小さい日本人の骨格は気道が塞がりやすいため、痩せた方や女性にも多く発症しています。

また疲労やアルコールの摂取によって喉の筋肉が緩みやすくなり、緩んだ筋肉が気道を塞ぐことも原因のひとつに挙げられます。

首周りへの脂肪の沈着や扁桃の肥大、舌根の沈下、極度の疲労、就寝前のアルコール摂取…

これらはいびきの原因としても知られています。

睡眠時無呼吸症候群の患者のほぼ100%は睡眠中に大きないびきをかいていますので、毎晩いびきをかいている方は特に睡眠時無呼吸症候群を発症する可能性が高いと考えられます。

睡眠時無呼吸症候群チェックリスト

睡眠時無呼吸症候群セルフチェック

眠っている間に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群は、本人が発症していることに気付きにくい病気のひとつです。

睡眠時無呼吸症候群の危険度をチェックリストでセルフチェックしてみましょう。

  1. 毎晩のように大きなイビキをかきますか?
  2. 睡眠中に呼吸が停止していると言われたことはありますか?
  3. 夜中に息苦しくて目が覚めることはありますか?
  4. 夜中に何度も目が覚めますか?
  5. 起床時に口の中がカラカラに乾きますか?
  6. 目覚めた時に倦怠感や疲労感を感じますか?
  7. 昼間に強い眠気に襲われることはありますか?
  8. ここ数年で体重が増加しましたか?

上記の8項目でひとつでも「はい」と答えた方は睡眠時無呼吸症候群の疑いがあります。

睡眠時無呼吸症候群は決して他人事ではありません。

睡眠時無呼吸症候群かも?と思ったら

睡眠時無呼吸症候群の疑いがある方は、まずは専門の医療機関を訪れて検査を受けましょう。

睡眠時無呼吸症候群の検査には「終夜睡眠ポリグラフ検査」という手法が用いられます。

検査で睡眠時無呼吸症候群だと診断された場合は、症状に合った治療方法を取り入れます。

CPAP(シーパップ)療法

CPAPは中等症~重症の患者の治療における第一選択肢の治療方法です。

睡眠時に鼻に専用マスクを取り付けて気道に空気を送り、気道を広げて呼吸の通りを良くする治療方法で、安全性も高く世界的にも多く普及しています。

精密検査でAHI20以上(無呼吸低呼吸の状態が1時間に20回以上見られる場合)は健康保険が適応され、医療機関から機器をレンタルして自宅で使用します。

使用を開始した日から睡眠の改善と熟睡感を実感できるケースも多く、一般的に重症の睡眠時無呼吸症候群ほど自覚症状が劇的に改善すると言われています。

CPAP(シーパップ)療法

マウスピース療法

睡眠時無呼吸症候群の患者専用に作られた「スリープスプリント」と呼ばれるマウスピースを上下の歯に装着する方法で、症状が軽い場合に適用される治療方法です。

マウスピースで下顎を上顎よりも前方に出すように固定させることで上気道を広く保ち、無呼吸やいびきの発生を防ぐ治療方法で、2004年から健康保険が適用されています。

軽症~中等症の患者に対しては比較的効果が見られやすいですが、重症の患者には効果が不十分な場合が多く見られます。

外科的手術

無呼吸の原因がアデノイドや扁桃肥大などにある場合は摘出手術が有効な場合があります。

ですが外科手術は副作用を伴うだけでなく、症状が改善する確率は50%程度で再発するケースも多いことから、現在では健康保険が適応されるようになったCPAP療法とマウスピース療法が主流となっています。

自覚しにくい睡眠時無呼吸症候群ですが、まずはセルフチェックで自分の状態を知ること、そして必要に応じて自分に合った対処方法をとることが大切です。

睡眠改善インストラクター 市田商店 店長 斎藤拓也

日本睡眠改善協議会公認
睡眠改善インストラクター
市田商店店長 斎藤拓也

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