眠りのお話|市田商店の睡眠改善インストラクターがお届けする睡眠コラム

「理想の睡眠時間は8時間」の間違い

「理想的な睡眠時間は何時間?」
「やっぱり8時間は寝た方がいいの?」「睡眠時間は90分の倍数がいいって本当?」

お客様からいただくご質問で最も多いのが、睡眠時間についてのご質問です。

睡眠には個人差があるため理想的な睡眠時間も人によって異なりますが、大規模に行われた睡眠時間に関するある調査では大変興味深い結果が報告されています。

理想的な睡眠時間は7時間が目安

アメリカで100万人以上を対象に行なわれた追跡調査や、日本で10万人以上を対象に行なわれた追跡調査では、健康に支障をきたさない睡眠時間は6時間30分以上~7時間30分未満であるという結果が報告されています。

これらの追跡調査で、平均睡眠時間が6時間30分以上~7時間30分未満の人は、平均睡眠時間が6時間30分未満の人や7時間30分以上の人と比べて6~11年後の死亡率が低いということが分かりました。

これらの結果から大多数の人にとって健康に支障をきたさない理想的な睡眠時間は7時間前後が目安であると言えますが、すべての人にとって7時間睡眠が良いとは限りません。

睡眠には個人差があるため、理想的な睡眠時間も人によって異なります。

自分に合った睡眠時間の見つけ方

では、自分に合った理想的な睡眠時間はどうやって見つければよいのでしょう。

睡眠の良し悪しは翌日のコンディションに直結します。

つまり、翌日のコンディションが前夜の睡眠の良し悪しを判断する目安になります。

無理なく自然に起きられて、日中も良いコンディションで快適に過ごせた場合は、前夜に良い睡眠を得られたと言えるでしょう。

この場合の前夜の睡眠時間が「自分に合った睡眠時間」です。

一般的に睡眠は90分サイクルで繰り返すと言われていますが、実際は80~100分ほどの範囲で個人差がありますので、睡眠時間を90分の倍数にこだわる必要はありません。

そして自分に合った睡眠時間を探す場合、睡眠は「時間」だけでなく「質」も大切だということを忘れてはいけません。

睡眠改善インストラクター 市田商店 店長 斎藤拓也

日本睡眠改善協議会公認
睡眠改善インストラクター
市田商店店長 斎藤拓也

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