寝不足の状態が続くと、風邪を引いた時のように発熱することがあります。
寝不足による発熱と風邪による発熱は症状こそ似ていますが、そのメカニズムはまったく異なるため発熱した場合の対処法も大きく異なります。
寝不足と発熱の因果関係と、発症時の対処法をご紹介します。
寝不足による発熱「ストレス性高体温症(心因性発熱)」
睡眠には疲れた脳を休ませて日中に溜まったストレスを和らげる働きがあるため、寝不足の状態が続くと脳に十分な休息を与えられず、疲れとストレスを取り除くことができなくなります。
また寝不足の状態が続くとぐっすり眠れていないこと自体にストレスを感じ、日中も辛い眠気を感じるため心と体にさらに大きなストレスを与えてしまいます。
眠れなくて辛い… 日中も眠くて辛い… そしてまた眠れない…。
このような寝不足の状態が慢性化すると原因不明の発熱を引き起こすことがあり、この寝不足による発熱の症状を「ストレス性高体温症(心因性発熱)」と言います。
一般的には37度前後の微熱が続き、だるさやめまい、悪寒を伴う場合が多く、場合によっては38度以上の高熱が出ることもあります。
微熱が続くため風邪と勘違いされる場合もあり、病院で処方された薬を飲んでも熱が下がらず、どうして微熱が続くのかわからないまま辛い日々を過ごすケースも少なくありません。
寝不足による発熱の原因は?
なぜ寝不足で発熱するのか、そのメカニズムを見てみましょう。
寝不足による発熱は「ストレスが引き起こす自律神経の乱れ」が原因で、ストレスが必要以上に交感神経の働きを活発化させてしまうため、自律神経のバランスが崩れて発熱を起こしてしまいます。
ウイルスに感染して風邪をひいた場合は体の中で炎症が起こり、この炎症が信号となって交感神経の働きを活発化させて発熱を起こし、発熱でウイルスを退治しようとします。
寝不足による発熱も交感神経の働きが活発になって体温が上がるという点は風邪と同じですが、最大の違いは交感神経の働きを活発化させているのがストレスであるという点です。
風邪の場合は症状を引き起こす原因(風邪の原因物質)を抑える薬を飲めば熱が下がりますが、寝不足による発熱の場合は風邪のように発熱を引き起こす原因物質が関与していないため(原因がストレスであるため)薬で抑えることができません。
辛い発熱症状を和らげるには?
寝不足による発熱を防ぐためには「質の良い睡眠」と「十分な睡眠時間」を得ることが最も効果的で、脳に十分な休息を与えることによって日中に溜まったストレスを和らげ、同時に寝不足に対するストレスを取り除くことができます。
もし「質の良い睡眠」と「十分な睡眠時間」を得ることが難しい場合は、生活習慣を見直して少しでもストレスを和らげることが大切です。
ストレス性高体温症(心因性発熱)の原因となる自律神経のバランスの乱れに着目し、交感神経の過剰な働きを鎮めて副交感神経を優位にすること、つまり心と体をリラックスさせることを意識することで少しずつ体の緊張がほぐれてストレスを和らげることができます。
交感神経の働きが過剰でなくなれば発熱の症状も治まるため、体や脳が心地よいと感じることをできるだけ取り入れてリラックスすることを心がけましょう。
- ぬるめのお湯にゆっくり浸かる
- 疲れない程度の運動をする
- アロマの香りで心身を癒す
- 適量のお酒を飲む
上記以外にも、ご自身が「気持ちいいな」と思えることをいろいろと試してみましょう。
できるだけストレスを取り除き、リラックスすることでストレス性高体温症(心因性発熱)の辛い症状から解放されます。
イライラを鎮めてストレスを和らげてくれる心地よいアロマの香り
素敵な香りを嗅いだ時に、なんだか癒されたような気持ちになったことはありませんか?
香りには心と体に大きな作用をもたらす働きがあり、心地よい香りはストレスを和らげてくれるだけでなく、自律神経の働きを整えて質の良い睡眠を得るために大切な心と体のリラックスを促してくれます。
イライラした感情を鎮めてストレスを和らげてくれる香りといえば、万能アロマとも呼ばれる「ラベンダー」、柑橘系の「柚子」や「ベルガモット」などの香りが挙げられます。
また「ラベンダー」や日本の暮らしに馴染み深い「ひのき」の香りは睡眠に良い香りとして知られています。
他にもリラックス効果や快眠効果が期待できる香りはたくさんありますが、最も効果が期待できるのは「ご自身が心地よいと感じる香り、ご自身がお好きな香り」です。
香りの作用や成分に関わらず心地よい香りは自律神経の働きを整え、イライラした感情を鎮めてストレスを和らげながら心と体のリラックスをサポートしてくれます。
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